家を建てるとき、鉄骨造と木造、どちらに使用か悩む方もいると思います。家の骨格となる部分なので、家を建てる前に十分に考えておく必要があります。
ここでは、鉄骨造と木造の特徴やメリット・デメリットを紹介します。それぞれのメリットやデメリットを知って、納得がいくものを選んでみてください。
●鉄骨造の特徴
主要構造部分に鉄骨を使用している建物のことです。
「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類がありますが、ハウスメーカーが「鉄骨です」という場合は軽量鉄骨造のことです。
軽量鉄骨造は厚さ6mm以下の鋼板からなる鉄骨で作られており、主に戸建の民家などに使われています。重量鉄骨造は厚さ6mm以上の銅板からなる鉄骨で作られており、主にマンションやビルなど大きな建物に使われています。
●木造の特徴
主要部分に木材を使用している建物のことです。
日本ではスギやヒノキが多く使われています。日本の戸建の半分以上は木造建築だといわれています。
●鉄骨造のメリット・デメリット
鉄骨造で使われる資材は工場で作られていて、現場では組み立て作業が主になります。そのため、ハウスメーカーによる品質の違いが生まれにくいです。また、火災保険料が安くなるメリットもあります。火災保険料は構造に使用されている材質を考慮して算出されるからです。
デメリットは地盤強化や断熱対策が必要なことです。重い鉄骨を使用しているので、地盤が弱い場合は地盤強化が必要です。壁を薄くすることができますが、そうすると断熱性に劣ってしまいます。
●木造のメリット・デメリット
木材には調質性があるので、夏は涼しく、冬は温かく過ごしやすい特徴があります。気密性が高いことも、快適に過ごしやすい理由です。
デメリットは耐用年数が短いことです。自然素材を使用しているので、鉄骨造よりも耐用年数が短い傾向があります。使用する木材によっても耐用年数は変わってくるので、ハウスメーカーや工務店に相談してみるとよいでしょう。
それぞれの特徴を知って、理想に合うものを選んでみてください。